日本のメディカルツーリズム

日本はこれまで、国民皆保険制度のもと、一部の特殊な手術や治療を必要とする方を除き、海外へ医療サービスを受けに行くという概念は少なかったようです。同様に、海外からの患者を受け入れるための取り組みもさほど積極的では無かったのではないでしょうか。

そのような中、2009年8月、経済産業省が医療産業研究会を立ち上げ、医療サービスのイノベーションを促進するべく、勉強会を発足させました。それに伴い、医療機関や旅行団体と連携を図り医療ツーリズムという新業態育成の実験を始めているところです。また、観光庁は「2010年までに訪日外国人旅行者数を1,000万人」の達成に向け、「インバウンド医療観光に関する研究会」を2009年に立ち上げ、医療観光促進に向けて様々な取り組みを開始しています。